愛すべき青色

全部がほんとで、全部がアイドル

最高の時間をまた-アラフェス2020 at 国立競技場

思い返してみれば、旧国立競技場が、解体されると決まったあの日から、

私は、新しい“国立”に立つ嵐を、願い続けてきた。

 

きっとそれは、私だけではなくて。
多くの嵐ファンは、嵐と、特別な場所で、特別な時間を過ごしたいと、願い続け、
2020年を迎えたのだと思う。

 

リクルートスーツを着てでも、”嵐の国立”に立ち会いたい」

そう意気込んで、願って、アラフェスに、応募した3月下旬。

 

その後、情勢の雲行きは、どんどん悪くなる一方だった。


オリンピックの1年延期が発表になる。
オリンピックの開会式で、パフォーマンスする嵐を見て、「この人たちを好きになってよかった」って感情でいっぱいになるところまで、想像していたのに。

 

世界で起こっていることが、ただ事ではないという予感だけは、強くなる一方だった。

 

4月中旬。アラフェスの延期が発表となった。

悔しくてたまらない気持ちと、誰も責められない気持ちと、やりきれなさでいっぱいになったのを覚えている。

秋でも、冬でもいいから、新しい国立に立つ嵐を見たいという気持ちだけは強くもっていた。

 

「嵐にとって大切な1年なのに。」

各媒体で悔しさをのぞかせる嵐の姿を見ては、
どんな形で、今年を終わらせるのだろうという言語化し難い不安感に襲われた。

だからと言って、責任感の強い嵐だから、活動休止を延ばすなんてことはしないだろうとも思っていた。

 

9月15日。
嵐結成21周年の節目に、オンラインでのアラフェス開催が発表された。
ファン全員が、特別なコンサートに立ち会えるという小さな安堵感と、
私は立ち会えなくてもいいから、嵐にファンでいっぱいになった、新国立の景色をみせたかったという悔しさがごちゃまぜになった。

 

何より、嵐には、やりきったという気持ちで、2020年12月31日を迎えて欲しいと思っていた。

 

正直、11月3日(火)を終えるまでは、悔しさと不安感が、ほとんどだったと思う。
無観客の会場を見た嵐は、どんな表情をするんだろう。
このまま、ずっと同じ時間を過ごせないなんてことはないよね。

 

でも、こんな心配、全部ぜんぶ意味なかったなって、

アラフェス2020が終わった今なら思うことができる。

 

私、たくさんいるアーティストの中から、

10年間も「嵐」を選び続けている理由、忘れてなかった?

 

同じ時間を過ごそうと、生配信してくれる心意気も、

初恋を思い出すような、ぐだぐだ企画も、

無観客の会場を見つめる悔しそうな眼差しも、

画面のこちら側に送ってくれる1000%の笑顔も、いつも通りのファンサも。

あの1日のすべてが、私が今まで信じてきたエンターテインメントだった。
「この時間が、ずっとずっと続けばいいのに」そう思わずにはいられなかった。

 

今までも、今も、未来も。
すべてのベクトルを包み込むように作られたプログラムは、
思いやりに溢れていて、私の不安が、嵐によって一つひとつ、拭われてゆくような感覚だった。

 

「こんなエンタメ、見たことない!」
そう思い続けて、10年近く。
やっぱり、嵐を信じてきてよかったと、心から思った。

5×20ツアーで、これ以上の多幸感はもうどこにもない、どうしようと思っていたけど、最高が、また更新されたところを見た。

 

ファンが見たいものを見せてくれるやさしさと、

長年の活動で培ったアイドルとしての経験値、
無観客というネガティブな要素でさえ、

逆手にとってポジティブな要素に変えてしまう嵐の柔軟な力強さ。

 

何にも、不安に思うことなんてなかったじゃない。

嵐のエンターテインメントは、どこをどう取ったって、”世界一”だ。

 


嵐が見せてくれる世界は、いつも、いつでも、まぶしいから。


嵐のエンターテインメントを信じて、
これからも、愛しすぎる日々を、大切に歩もうと思う。